第114章

高橋遥は家に急いで戻った。

案の定、シェリーは元気がなさそうだった。

一日中ドッグフードをほとんど食べず、大好きなおやつやおもちゃにも興味を示さなかった。

中村清子は心配で仕方なかった。「もしかして病気かしら!服を着替えて一緒に動物病院に行きましょう。大きな病気になったら大変だわ」

高橋遥はシェリーを抱き上げ、少し考えてから言った。「お父さんの体調が良くないし、家に誰もいなくなるのは心配だから、私一人で行くわ!中村おばさん、住み込みの介護士さんをお願いしようと思うの。そうしたらあなたも少し楽になるでしょう」

中村清子はしばらく考えた。「確かに、夜遅いから気をつけてね」

高橋遥が出...

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